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商品カテゴリ別競合ブランドの販売傾向を知る(タオバオデータ)

中国EC市場の特徴として、タオバオ(淘宝)という圧倒的な規模を誇るサイトの存在が挙げられます。例えば、「シングルデー(2011年11月11日)」に行われたキャンペーンでは、1日でなんと約620億円(52億元)を売り上げ話題になりました。このように、中国ECの中でも最も盛況な場といえます。
中国アイリサーチ社のシェア分析データにおいては、中国消費者向けEC市場の8割超をタオバオが占めているとあります。すなわち、そのタオバオにおける商品やブランドのトレンドは、中国消費者市場全体の傾向を表していると考えられます。
たとえば、紙おむつはタオバオ上で月に5億円以上の売上があります。上記のグラフは、その中の製品別ランキングです。ここから、ブランド別、梱包数別の傾向、さらには「薄い」といったキーワードがうけていることなどが推定できます。ちなみに、日本の紙おむつの売上は、東日本大震災による影響を一時的に受けたものの、その安全さから今でも大変人気があるようです。
このように、タオバオデータから消費者市場全体の商品別トレンドを把握し、さらに自社と競合のポジショニングマップとして情報を活用できます。また、タオバオデータでは、実際に紙おむつを購入した購入者属性情報(ユーザーの年齢、性別、居住地域等)や、どのようなキーワードをタオバオ内で検索して商品購入につながったのかといったWEBマーケティングデータもあわせて入手可能です。中国市場全体の傾向からインターネット上のマーケティング指標まで、タオバオデータからは戦略立案に役立つデータが抽出できます。まずはこうしたデータを中国企業は活用していることを知り、中国市場ならではの合理的な戦略立案につなげていきましょう。
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