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商品カテゴリ別競合ブランドの広告戦略を知る(広告データ)

  中国に限らず新しい市場に参入する場合、その市場での自社の知名度が非常に大きなファクターであることは言うまでもありません。ビジネスチャンスを求めて世界中から企業が集まっている中国でもそれはことさら顕著です。ブランド浸透の重要性を感じている進出企業が、様々な媒体で盛んに広告出稿を行っています。中でも、毎年拡大を続けるインターネット広告の市場は、今では年間1000億円をはるかに超える規模にまで拡大しています。

  下図の中国アイリサーチ社による分析データは、例として、化粧品業界に広告主をしぼったインターネット広告の出稿額ランキングトップ10です。出稿額で1位のP&Gは、なんと毎月1億円以上の費用をインターネット広告に投下しています。その中でも、2月の春節による出稿額の減少など、中国ならではの特徴的なメリハリがあることも見受けられます。また広告出稿額、出稿先、出稿商品の推移データから、各企業のマーケティング戦略を推察することができます。このように、多くの中国企業は非常に貪欲に競合企業のデータを収集し、自社のマーケティング戦略に活かしています。そのような企業と市場で戦うことを考えれば、日本企業もおのずとこうした情報収集が大切になってくることがわかります。

  こうした他社の広告状況のみならず、実際のクリエイティブのデザインや、媒体のアクセス状況やユーザーの属性まで、様々なデータが入手でき、戦略の立案に活かされているのが中国の特徴です。日本企業も、効率的に自社のターゲティング層にアプローチするためのデータ収集を行い、中国市場において認知度を拡大していくための施策を積極的に打っていくことが、中国展開においては必要不可欠です。

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